研修担当者のブログ

2023.03.07

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ブックレビュー『世界一やさしい会議ファシリテーションの教科書』

今年度のリーダー研修の中では、例年以上に職員間の「伝え方」について多く議論を重ねたように思います。
チームメンバーの多様化が進み、コロナ禍の中で繰り返される勤務調整や超過勤務の依頼など、現場を仕切るリーダーは、何度も何度も部署のメンバーと「伝える」「聞く」「受け止める」を繰り返しています。

しかし、いくらリーダーが一所懸命伝えようとしても、相手の反応や発信が乏しい、相手(部下)が何を考えているのか分からない、相手(部下)主体性が感じられない、などの課題があって一体どうしたらいいの?という話が何度も出てきました。

そういうときに、職場で活かせる具体的なコミュニケーションの技法として「アサーティブ・コミュニケーション」や「ファシリテーション」を紹介し、これらを職場でどう使っていくかを検討してきました。

日本ファシリテーション協会によれば、ファシリテーション(facilitation)とは『人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働き』と定義されています。

Amazonで検索すると、ファシリテーションに関する書籍は実に沢山出版されています。今回はその中でも仕事に活かせそうで難易度も低い『世界一やさしい会議ファシリテーションの教科書』をレビューしたいと思います。

この本はまず構成がわかりやすく、第0章(総論)で会議ファシリテーションの6つのフレームが示され、第1章以降第7章までは6つのフレームそれぞれの詳しい説明が示されます。最終的にはこのフレームに沿った会議ファシリテーションのチェックリストの提案があってまとめ、という構成になっています。

このチェックリストが実に良く出来ていて、「会議の流れがしっかりとかじ取りされているか?」「何でも話せる活気あふれる場になっているか?」など、自分の職場の会議のあり方を見直すのにすぐに使えるものになっていると思いました。

そのほかにも、「全員に発言してもらうにはどうすればよいか?」「オンライン会議を活性化させるにはどのようなルール設定が必要か」「議論が止まったり、結論が出ないときはどうしたらいいのか?」など、会議に関する様々なヒントが紹介されています。

そのほかにも、「全員に発言してもらうにはどうすればよいか?」「オンライン会議を活性化させるにはどのようなルール設定が必要か」「議論が止まったり、結論が出ないときはどうしたらいいのか?」など、会議に関する様々なヒントが紹介されています。

介護の現場は、多様な人材が共通の目標をもって働く場です。忙しい中で会議(打ち合わせ、ミーティング)
について見直しをしてみることは、組織の活性化委には欠かせない取り組みだと思います。