研修担当者のブログ
2023.11.15
管理者向けセミナーを実施しました ~ラインケアはなぜ必要?~
[セミナーの実施理由と内容]
多くの介護事業所が人材不足の中で、職員の中には、「精神的にいっぱいいっぱい」になっている人が一定数いらっしゃると思います。そのような中で、上司から部下に労いや気遣いの声をかける「ラインケア」はとても大事です。今回のセミナーでは、ラインケアにおける上司の役割をなるべく具体的にお伝えしたいと思い、以下のような内容をお話ししました。
①「管理者の3つの役割」は気づく、声をかける、つなぐ、こと
②気になる部下に対する具体的な声掛けの方法として、「客観的事実」+「心配している」
③気になる部下と話す時は個室でじっくりと話を聞く時間を取ること、口を挟まず5分ぐらい我慢すること
④「いつもと違う」部下の様子に気づいた時は、睡眠や食事、体調について質問をして、気にかかる状態が続くときには、迷わず専門職や専門機関につなぐこと
⑤このようなラインケアを組織の中で機能させるには、なんといっても日頃からの職員間の信頼関係が大切であること
今回のセミナーでは、多くの参加者から「特性のある職員の指導が難しい」「現場で起こっている事を把握できない」などの悩みが多く聞かれました。これらの課題に対して、1on1ミーティングの実践事例を紹介し、これが課題解決の糸口になることを実感していただけたのではないかと思います。
1on1ミーティングは、忙しい介護現場での実践がなかなか困難だと思われていますが、事前の準備(面談シート)や実施方法の工夫によって、介護現場でも組織的な1on1ミーティングができることを、事例を通して説明しました。
「施設長のちょっとした声掛けで救われる職員が本当にいっぱいいると思う」
これは、以前ある社会福祉法人の人事担当者の方が言われていた言葉です。
私はそれを聞いて本当にそうだな、と共感しました。
今回のセミナー、そしてこのブログが、施設長のちょっとした声がけにつながると良いなと思いますし、今後もそのような現場を少しだけでも変えられるような働きかけが仕事を通して少しでもしていけたらいいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。