研修担当者のブログ

2021.07.23

OJTとOFF-JT

素直さの高い新人さんに伝えてほしいこと

 

1.「利用者も大事だけど、あなた自身も大事にするんだよ」
介護職には、「優しくて素直な人」が多いです。エゴグラムで言えば、いわゆるN型。協調性が高く、チームでの仕事に向いているが、一方で自己主張せず周りに合わせる、遠慮してストレスをためやすいという傾向があります。この傾向、要注意です。
N型のエゴグラムの方は教えられたことを素直に受け入れて、実行しようとします。
たとえば、認知症の利用者対応について、介護現場では「利用者を否定しない」「受け入れる」といったアドバイスをもらうことが多いです。
これは基本的に間違ってはいないのですが、新人さんが素直すぎる場合、
「このアドバイスをどんなときも守らなきゃ!」という気持ちになってしまいます。
しかし、実際の介護の場面では、どんなに利用者に配慮したケアを実践していても、利用者を怒らせてしまう、叩かれたり嫌なことを言われることが起こります。
新人指導を行う方は、前もってしっかりと「介助時のリスク」を新人に説明し、対応方法を教え、抱え込みを防がなければなりません。
これができていないと、新人が利用者からのハラスメントを受けているのに表面化しない、ということが起こりやすくなります。
利用者も大事だけど、自分自身も大事にしてね、ということをしっかりと新人伝えましょう。

2.「あなたにもし何かあったら、私たちが守るからね!」
まあこれは施設長クラスの方でないと中々言えないセリフではありますが、言われたらとっても嬉しいセリフですよね。
実は最近読んだ「看護師長の新人指導における役割」の論文を読んでいて見つけた言葉です。
看護師長の役割の中に、この言葉があったんです。
すごいな、と思いました。
でも、新人の安心感につながるとても大事な言葉だと思います。
周りの介護職の方、看護師の方と、このことについて話してみたいなと思いました。

参考文献:https://kokoro.mhlw.go.jp/usagi/ug008/