研修担当者のブログ
2016.01.14
外部講師のできること
「介護職員の離職率は高い!」という話が以前よく議論されていましたが、処遇改善加算が拡充されて以降、離職率はかなり下がっています。
R2年度調査では、過去最低の14.9%だそうです(注1)。
ただ、介護職は早期離職と他業種への流出が多いことが特徴であり、
就業後1年以内に3割が離職、他業種への転職は6割を超えるそうです。
離職の理由も気になります。
看護領域では、早期離職の要因はリアリティショックと責任感にあるという研究があります。
介護職も、似ている部分があるような気がします。
他にも色々と大変なことがあるんだろうなと思って
実際に介護現場に行って話をきくと
人手不足の現状が相当深刻になっていているようです。
ある介護施設で職員さんが話してくれたことですが、
「やめられたら困るから…」という理由で、
介護職に負荷をかけられない。
↓
一部の職員がどんどんルーズになっていく。
↓
それでも注意しない管理職。
↓
真面目にはたらいている人たちは、ばからしくなって辞めてしまう。
という現状があるとのこと。
「真面目な人がやめている」。
「ばからしくなって介護業界からいなくなる」
という良くない現象が起こっているのかもしれません。
そうすると、
これからの介護施設の外部研修に求められる役割は、
介護に関する専門的な知識や技術を享受することだけでなく、
「どんな問題がおこっているのか」をみんなで考えて、
「どう改善していくか」意見を出し合って、
長期的、体系的、計画的に関わっていくことが大事なんだろうな、
と最近考えるようになりました。
良くしていくことは、本当に簡単じゃないです。
それでも、昨年からかかわっている施設研修では、
手ごたえを感じている部分もあります。
今年は、そんな関わりが、もっともっと増えたらいいな,
と思っております。