研修担当者のブログ

2019.01.22

人材育成プログラムや研修カリキュラムの考え方

NGT48暴行事件のニュースを聞いて考えたこと

標記暴行事件が、1月13日(日曜日)のテレビ番組「ワイドナショー」でも取り上げられて、ダウンタウン松本さんと指原莉乃さんのやり取りも話題になってたので後追いで観ました。

指原さんは 、運営とメンバーの女の子たちのギャップがこの事件の背景にある大きな問題の1つだと話し、運営とメンバー女の子たちの間に誰かが入ってギャップを埋めないといけないのではないか、「私が入れたらいいのに!」というようなことを話されていたと思います。

人と人、あるいは組織の縦横のギャップが大きい時、
誰かがそこを埋めないといろいろうまくいかないことが増えて組織はうまくまわらなくなります。

日本人同士であれば言葉は同じですが、
価値観や考え方のギャップが大きすぎてお互いの事を認められないことがあります。
このような時に、誰かがそのギャップを埋めなければいつまでたっても対立が解消されません。
「文化的翻訳」と言う概念があって、「相手の行動が認められない」「意味がわからない」などギャップがあるときには、誰かが「文化的翻訳」をやってあげる必要がでてきます。

この考え方が必要なのはスクールソーシャルワーカーとか保健の先生とかも同じだと思います。
「こどもは今どういう状態なのか」「学校にいかなければいけないとわかっていてなぜいけないのか」
これをこどもの表情や行動や発言から読み取って、保護者や教員にわかるように翻訳をしてあげることで、関わる人たちがこどもを理解して対応を考えられるようになります。

医療やビジネスの世界では、近年「リエゾン(つなぐ)」と言う概念が出てきています。これも多様化する社会の中でギャップを埋める役割が重要になってきていると言うことだと思います。

介護の世界も人材の多様化に伴ういろいろな問題が出てきています。

法人の中でリエゾンの役割を果たす人が必要です。
リエゾンが中心となって管理職、主任クラス、現場のリーダークラスあたりにリエゾンと同じ考え方で連動してギャップを解消できるような人がいるといいし、利用者のことだけでなく、職員のことを考える組織づくりをしていくことが、必要とされていると思います。

私自身も、第三者として介護施設に研修に入るときに、この役割がすごく大事だと思うようになりました(が、実際はギャップが大きすぎて埋められないことばかりです)