社長エッセイ
2021.03.22
人材育成の基本として「新人育成」を見直す!
お世話様です。
4月から新卒の新人が入ってきます。
今回のエッセイは、新人育成について書きます。
この1、2年は新型コロナ禍に伴う求人及び雇用の見送り等の求人事情の変化で、新卒者・中途の人材確保のチャンスがいつもの年より多いかもしれません。
しかしながら、コロナ禍が収まる2~3年後には、今まで以上に厳しい求人状況に戻ることは確実です。今は、貴重な人材確保ができる機会として捉え、新人を大事に育てる「新人育成」について振り返り「人材育成」の強化に繋げていただければ幸いです。
ピーエムシーの「人材育成」の原点は「新人育成」です。
ピーエムシーは、「新人育成」の研究開発を2008年から取り組み、あしかけ13年経ちます。
この13年間の結論は、
《施設の管理者である施設長が「新人育成」に熱意を持って挑戦しているかどうかで「新人・指導者・リーダー・チーム」の成長に大きく差が出ることがわかりました》
エー!!
施設長が新人育成に熱意を持つのは当たり前では?
と賢明な皆様はそう思うでしょうが、
このことは、当たり前のようですが「わかっていようでわかっていない」「できるようでできていない」のが介護現場です。皆様の法人施設の施設長は胸を張って「熱意を持って新人育成はできています」と言い切れますでしょうか。
また、違った見方もあります。
谷さん、熱意を持てと言うけど、指導者に任せることが重要だろう!
施設長が、いちいち熱意を持って新人育成をしていたら指導者の自主性がなくなる。と思う方も多いかと思います。
たしかにおしゃるとおりです。
指導者に任せ、報告を聞く、そして必要に応じて指導をする。
当然、指導者の上司からも情報を取り、適時適切な指導をしているかと思います。
そうなんです。
ほとんどの法人施設においては、新人育成はできているのです。
が、できていると思うのに、なぜかしら「人が育っていない」。
これも事実です。
では、次の図「チーム育成相関図」をみてください。
皆様の施設では、新人育成として①~⑥の行動ができていますでしょうか?
また、次の図「SL理論」をみてください。
皆さんの指導者は、S1、S2、S3、S4と順序立てて新人を指導していますでしょうか?
皆様には、私のエッセイで何回も「チーム育成相関図」「SL理論」の話をさせていただいてきております。
現実、「チーム育成相関図」で表されているチームで新人を育成している施設は少ないです。また、「SL理論」におけるS2(考えさせる:コーチ)とS3(気づきを与える:援助)の関わりを持って指導する指導者も少なく、S1(説明:指示)から直ぐにS4(任せる:委任)と、新人が夜勤できたら直ぐに「ひとり立ち」になったとして放任する施設が多いのも事実です。
何が言いたいかとと言うと
これからの厳しい時代、新人育成を下記2項に対して見直してみませんか!ということです。
1.「チーム」で新人育成する人材創り
2.「人に教える」ことができる人材創りです。
新人がいるからこそできる人材育成、それが「新人育成」なのです。
ピーエムシーの行う新人育成では、施設長がこの事に対して積極的に関わっていただく施設は、間違いなく、新人・指導者・リーダー、チームの人材育成の動きが変わってきています。この動きがはじまると「質の高いケア」にも近づきます。
最初に戻ります。
新たな新人育成に挑戦していくことが熱意を持った施設長だと私は思います。施設長様には、大変失礼なものの言い方ですが、現実、新人育成のあり方を変える時期ではないでしょうか。